障害者職業総合センター
 
 
−職場における障害者支援と支援者の育成−

調査研究報告書No.113

SSTを活用した人材育成プログラムに関する研究


−ジョブコミュニケーション・スキルアップセミナー(試案)の作成−

執筆者(執筆順)

岩佐 美樹 障害者職業総合センター 研究員

キーワード

 人材育成 SST コミュニケーションスキル 障害者支援スキル インストラクショナルデザイン ワーク・エンゲイジメント

活用のポイント

 本研究では、障害を持つ社員と障害者を職場で支援する社員、この2つの人材育成を同時に支援する人材育成プログラム(試案)を開発。この試案は、今後さらに変更・改良することとしているが、開発の過程でコミュニケーションスキルの向上に有効であることが示唆された。障害者雇用事業所における人材育成、就労支援機関における事業主支援を考える上での資料として活用されることが期待される。

研究の目的と方法

目的
 既存の技法や研修の組み合わせによる相乗効果により、それぞれの効果を高めた人材育成プログラム(試案)を開発、情報提供することにより、事業所における人材育成を支援する。
方法
 ①個人及び職場全体のコミュニケーションスキルの向上を主目的としたステップ・バイ・ステップ方式によるSST研修及び②職場における実践を促す環境づくり、障害者支援スキルの向上を目的としたパートナー研修から構成される人材育成プログラム(ジョブコミュニケーション・スキルアップセミナー)(試案)を開発、障害者雇用事業所等において試行を実施。

研究の結果得られた知見

・SST研修については、障害者社員に対する面接結果をもとにカリキュラムメニューを策定し、それをもとに月1〜2回実施した。パートナー研修については、平成23年度は月1回実施、平成24年度にはSST研修直後にもSST研修に対するレクチャー等を加え、その充実を図った。
・2年間の試行結果より、本プログラムには障害者社員のコミュニケーションスキルや自己効力感の向上、支援者社員の支援スキルや認知の変容を促す効果があることが示唆された。
・また、障害者社員のリカバリーのみならず、それを信じ、支援していく支援者社員の姿、職場全体のリカバリーの促進という成果も報告されている。
・これらの結果については、①研修に対するチームとしての取り組み、②SST研修とパートナー研修の両輪による支援、③「学習」と「実践」を取り入れた研修デザインによる効果によるところが大きい
・SST研修の実施方法の説明や試行で使用したテキスト等を掲載した資料集を提供。

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サマリーはこちらから(PDF1,300KB)
調査研究報告書はこちらから(PDF7,983KB)



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