障害者職業総合センター
 
 

調査研究報告書NO.49

作業活動を通じた作業特性把握の方法に関する研究

執筆担当者

吉光 清 評価・相談研究部門 主任研究員

(目的・方法)

 職業リハビリテーションサービスの提供にあたっては個別に職業リハビリテーションの方向性を定めることが原則であり、その役割を職業評価が果たしてきた。しかし、精神障害者においては、従来から利用されてきた職業評価の手法、実施方法が十分な機能を発揮出来ず、実施方法の工夫や手法の開発が課題とされている。本研究では、精神障害者が実際の作業活動を行う中に現れる特徴を拾い上げ、評価事項として整理してゆく「作業評価」のアプローチにより、通所授産施設、福祉工場での作業の実例に則して評価事項の整理・検討を行った。また、地域障害者職業センターへの郵送調査により、職業準備訓練や作業種目が作業特性に関して果たす機能や、職業準備訓練の作業における指導上の問題点等について検討した。

(結果の概要)

 精神障害者の通所授産施設における利用者と4種類の作業種目の内容を把握し、社会的機能の回復などに伴って作業種目がどう組み合わせられるのかを確認するとともに、利用者の作業特性、作業を通じた変化、作業指導との関連等を記録、蓄積、分析できる「行動評価表」の試案を提示した。
 福祉工場利用者、福祉工場職員、事業所従業員に対し、作業環境、職場配置、職場環境、雇用管理、経営方針等について雇用継続のために「プラスの条件となる」か「マイナスの条件となる」かについて質問した回答結果について述べるとともに、実作業を作業単位に分解して、単位ごとの作業状況を記録できる「作業評価表」を作成し、提示した。
 地域障害者職業センターに対する郵送調査を実施し、職業準備訓練での初期(段階)評価や職業準備訓練の中で利用され、個人の特徴や問題点の把握に役立てられている作業種目の種類、特徴、指導内容等の状況を整理し、職業準備訓練や作業種目が作業特性の把握に関して果たす機能、職業準備訓練の作業における指導上の問題点等について整理・分析した。

目 次

概要

第1章 問題の背景

第2章 精神障害者社会復帰施設での実践を通じた検討

第3章 「職業準備訓練」における作業特性把握

第4章 研究のまとめと今後の課題

資料

付録

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