障害者職業総合センター
 
 

資料シリーズNO.17

精神障害者の職業への移行と職業レディネス

目次

Ⅰ 精神障害者の職業レディネス形成についての理論
1.職業レディネスの概念
2.精神障害者の職業への移行期における職業的課題
3.精神障害者の職業に関わる社会資源と移行支援プログラム
Ⅱ 受入事業所における精神障害者の職業レディネス形成 ~精神保健職親会等訪問調査結果~
1.訪問インタビュー等の実施
(1)対象事業所の概要
(2)インタビュー等の実施
2.結果及び分析・考察
(1)精神障害者の指導方法及び雇用管理等
ア.全面観察法及び随時個別面接法による状況把握
イ.作業の調整
ウ.密着型指導者の配置
エ.グループ就労
オ.住居確保と生活支援
カ.労働又は作業に対する報酬
キ.優しい対応への傾斜

(2)精神障害者の職業レディネスの形成
ア.労働意欲と職業・職業生活に関する基礎的理解の涵養と安定
イ.実際の場面での評価と試行の重視
ウ.「慣れ」を待つゆるやかな長期的段階的指導法
エ.社会性の涵養
オ.事業所への移行前後による職業レディネスの区分
カ.課題の多面性・多様性
Ⅲ 精神障害者の職業レディネス形成指導上の留意点

A.強化目標となる職業レディネス要因

1.職業と職業生活の基礎的理解を深める
(1)働くことの理解を深める
(2)職業的に意味のある体験と並行してカウンセリングを積み重ねる
(3)職業経歴を重視する
(4)明確に就職を意識したプログラムを展開する
(5)認識能力の改善を図る、または補塡する
2.耐性を強化する
(1)身体的・精神的両側面の耐性を強化する
(2)作業や体育、レクリエーション等を通して運動量を増やす
(3)日中の活動と関連づけて食事、睡眠等の生活習慣を正す
3.社会生活に必要な技能を高める
(1)対人対応に関する技能を高める
(2)職業生活場面に関係した社会生活能力を高める
4.自己コントロール能力を高める
(1)リラクセーションを取り入れる
(2)行動や環境のセルフコントロール能力を高める
(3)ストレス対処能力を高める

B.職業レディネス形成の方法

1.長期間にわたって支援する
(1)長期的・継続的に支援する
(2)弾力的に期間を設定する
2.段階的に進める
(1)トレーニングの質と量を段階的に高める
(2)対応の仕方を移行先でのものに徐々に近づける
(3)目標を長期・中期・短期に分け、より身近な目標を立てる
(4)時間と空間の拘束から入る
(5)移行先よりも厳しいトレーニングを積む
3.多様な体験を付与する
(1)職業発達に結びつくさまざまな体験の機会を与える
(2)訓練することによって生じる副次的な訓練効果を積極的に認め評価する
(3)多様なプログラムを導入する
4.さまざまな人に接触し学ぶ機会を増やす
(1)職業に関する情報を継続的に収集できる環境を設定する
(2)さまざまな多くの人との接触を促す
(3)それそれの領域の経験者に学ぶ機会を設ける
5.グループダイナミックスを活用する
(1)グループミーティングを活用する
(2)グループ活動を通して相互理解を促進する
(3)複数同時にグループとして受け入れる
(4)モデリングを活用する
6.カウンセリングを継続的に行う
(1)継続的に相談する
(2)セルフモニタリング法を活用する
(3)セルフ・エフィカシィ(自己効力感)を高める
(4)「できる」確信の程度を確かめる
(5)ソーシャルサポートを知覚させる
(6)原因帰属の再帰属法を応用する
7.実践的な評価・指導を継続する
(1)継続的に評価する
(2)課題を構造的に把握する
(3)職業上の課題を「技能」の水準で明確にする
(4)年齢に応じた目標を設定する
(5)個人ごとの指導マニュアルを作る
(6)移行当初に一緒に作業する
8.より実践的な環境下でトレーニングする
(1)先に実践的な環境を与える
(2)環境をより実践的なものに徐々に移行させていく
9.安心感、安堵感を創り出し、保持する
(1)安全を確保する
(2)優しい対応を基調とする
(3)失敗することをあらかじめ認めておく
(4)褒める(プラスメッセージを送り続ける)
10.成功体験を積み上げる
(1)成功感、達成感が得られるように課題を設定する
(2)成功体験を社会化する
11.当該者を取り巻く人々にアプローチする
(1)家族等に対してアプローチする
(2)個別の指導ノウハウを移行先へ伝授する
【文献】
【付属資料】

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精神障害者の職業への移行と職業レディネス(PDF 1,070KB)


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