障害者職業総合センター
 
 
−MWS活用の現状と改訂に向けたニーズ調査−

資料シリーズNO.72

障害の多様化に対応したワークサンプル幕張版(MWS)改訂に向けた基礎調査

執筆者(執筆順)

内田 典子 障害者職業総合センター 研究員 概要、第1章〜第3章、終章
森 誠一 障害者職業総合センター 主任研究員 第3章
若林 功 障害者職業総合センター 研究員 第3章

キーワード

 MWS トータルパッケージ

活用のポイント

 本研究は、様々な関係機関や障害種類の利用者に活用されるようになったMWSの活用実態とそれに伴う改善要望を明らかにしており、現状のMWS活用にあたっての参考資料となるとともに、今後の改訂のための基礎資料となるものである。

研究の目的と方法

 本研究では、MWS開発以降、対象障害の多様化が進んでいること、市販化以降購入者の活用実態が十分に把握されていないことから、MWSの活用の実態とともに今後どのような改訂が望まれているのかを明らかにし、今後のMWS改訂の参考とすることを目的とした。
【方法1】
 MWSを実際に活用している広域・地域センターのカウンセラー及び外部関係機関の支援者を対象に、活用状況及び改訂の希望に関するアンケート調査を行う。
【方法2】
 MWSの活用経験が豊富な広域・地域センターのカウンセラーや外部関係機関の支援者を対象に、主に改訂の希望等に関するヒアリング調査を行う。

研究の結果得られた知見

1 アンケート調査
(1)活用の現状
 広域・地域センター及び外部関係機関の間では活用状況に違いがあり、概ね広域・地域センターが事務作業中心の活用であったのに対し、外部関係機関は幅広くワークサンプルを活用していた。活用にあたっては、広域・地域センターは職業評価以外に自己理解へのアプローチや作業遂行力向上を目的としていたが、外部関係機関は主に職業評価を目的としていると考えられた。
(2)改訂の希望
 広域・地域センター、外部関係機関共に、今後のMWS 改訂にあたっては、“グループでできる作業課題”、“社会的スキルを使う作業課題”、 “様式の充実や結果の整理方法の簡素化”等について希望があることが分かった。

2 ヒアリング調査(改訂の希望について)
 外部関係機関においては「就職先企業で従事する仕事に類似した、より臨場感ある課題の設定」に関する希望が多かった。また「実務作業のバリエーションが増えるとよい」といった意見も挙げられた。広域・地域センターにおいては、開発当初に適用を想定していた高次脳機能障害者だけでなく、気分障害や発達障害といった新たに適用対象となってきた人たちへの活用を想定し、“作業の難易度の調整”、“複数のワークサンプルを一連の流れに組み合わせた臨場感のある作業”、“作業プロセスを自発的に考える作業”、“社会的スキルが必要な作業”に対する要望もみられた。しかし、特に“複数のワークサンプルを一連の流れに組み合わせた臨場感のある作業”については、実現のための課題も多いことがヒアリング調査から明らかとなった。

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1 本文(PDF5,830KB)
2 巻末資料(PDF3,948KB)


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